近鉄大和西大寺駅前で、7月8日、参院議員選挙の自民党・佐藤啓候補の応援演説に訪れていた安倍晋三元首相が、山上徹也に背後から銃撃され、死亡しました。
山上徹也容疑者の経歴安倍晋三元首相を銃撃した理由などを調べました。


山上徹也の経歴安倍晋三元首相を銃撃した理由は?
安倍晋三元首相を銃撃したのは、奈良市内のマンションに一人暮らしする山上徹也容疑者でした。
山上徹也容疑者は、インターネットで部品を入手して銃を自作していました。山上徹也容疑者の自宅のワンルームから拳銃2丁以上が押収され、火薬のにおいが立ち込めていた。
今回の銃は二本の鉄パイプを粘着テープでつなぎ、二度発砲できるものだった。
山上徹也容疑者は「自宅でこれまで、拳銃、爆発物など複数作っていた。インターネットなどから、調べて作った」と供述している。
山上徹也容疑者の車からは、複数の穴があいた木片が発見され、周到な準備を行っていたことが覗える。
犯行前日の7月7日夜には、岡山市の応援演説会場付近を訪れ、安倍晋三元首相を銃撃する機会を狙ったが、目的を果たせなかった。
山上徹也容疑者は「統一教会と安倍が親しいので狙った。殺してやると銃を持ち出した。ネットで毎日、参院選の予定を調べていて、奈良にきたのでチャンスだと思った」と銃撃の機会を狙っていたと供述している。
安倍晋三元首相を銃撃した理由
山上徹也容疑者は、犯行目的は「政治信条に対する恨みではない」と犯行当初から一貫して語っています。
山上徹也容疑者は「ある宗教団体に恨みがあり、元首相と団体がつながっていると思い込み犯行に及んだ」と動機を語っています。
山上徹也容疑者は「宗教団体のメンバーを狙おうとしたが、難しいと思い、安倍晋三元首相を狙った」とも供述しました。
山上徹也容疑者が狙おうとした宗教団体は、旧・統一教会(世界平和統一家庭連合)のことで、霊感商法や集団結婚で話題になったこともあります。
旧・統一教会(世界平和統一家庭連合)とは
統一教会の創立者・文鮮明は、安倍晋三元首相の祖父・岸信介と協力して国際勝共連合を作った関係で、統一教会は自民党の支援団体になっている。
自民党の支援団体である統一教会の関連団体で、安倍晋三元首相がビデオ演説した。
安倍晋三元首相は「今日に至るまでUPFとともに世界各地の紛争の解決、とりわけ朝鮮半島の平和的統一に向けて努力されてきた韓鶴子総裁をはじめ、皆さまに敬意を表します」と発言している。
山上徹也容疑者は、この動画を見て安倍氏と統一教会のつながりがあると思った。
安倍晋三元首相は、統一教会の指導者ではなく、直接的に関係しておらず、山上徹也容疑者が勘違いしたと思われる。
旧・統一教会(世界平和統一家庭連合)は、文鮮明により韓国で1954年に創設された。1994年5月に現在の名前に名称変更された。
宗教的にはキリスト教系の新宗教で、日本は「金のなる木」、集金場所と扱われている。
アメリカの布教活動、韓国の系列企業のビジネスなどに、日本の献身(無休に近い待遇で、教団の指示のもと様々な活動に従事した信者)により稼ぎ出された資金が使われてきた。
生い立ち家族構成
安倍晋三元首相を奈良市で銃撃した山上徹也容疑者は厳しい家庭環境で育った。
山上徹也容疑者は、父親が名門大学の工学部を卒業し、建築会社を自営する裕福な家庭に生まれた。
山上徹也容疑者が5歳のときに、父親が急死し、家庭環境が変化します。
母親は夫の死の悲しみから逃れるため、旧・統一教会に入信し、家庭のお金を統一教会に入れあげます。
山上徹也容疑者の祖父が死んだあと、母親は祖父の会社を引き継ぎます。その金も旧・統一教会へ入れあげ最終的に破産しました。
2002年8月21日に山上徹也容疑者の母親が破産宣告を受けました。その時から、山上徹也容疑者は家庭が崩壊した恨みを旧・統一教会に対して持っていた。
山上徹也容疑者の家庭は、父親、母親、兄、山上徹也容疑者、妹の5人家族でした。
山上徹也容疑者が5歳のときに父親が死に、母親、兄、山上徹也容疑者、妹の4人家族になります。
山上徹也容疑者は、奈良県大和郡山市の名門進学高校・奈良県立高校に通いました。郡山高校と推定されています。高校時代は3年間、応援団に所属しました。
1999年に高校を卒業したあと、同志社大学工学部へ進学し、中退したという情報があります。確認は取れていません。
2002年~2005年、海上自衛隊に任期制の自衛官として在籍した。
2005年~2020年、ファイナンシャルプランナーや宅地建物取引士などの資格をとり、派遣社員やアルバイトとして働いた。
2020年秋から大阪府の人材派遣会社に在籍し、京都府内の倉庫においてフォークリフトで荷物を運ぶ仕事に従事した。
2022年5月中旬に退職した。
山上徹也容疑者の兄は、大病を患ったところに、一家の借金苦が重なり、どうしようもなくなり自殺しました。
山上徹也容疑者も、家庭の借金苦と兄の自殺に苦しみ、海上自衛隊時代に自殺未遂の過去があると言われる。
学生時代の友人や職場の人は「真面目で静かだった」と話しています。
まとめ
今回は奈良市内の近鉄大和西大寺の駅前で、安倍晋三元首相を銃撃した山上徹也容疑者について調べました。
母親が宗教団体に入り宗教団体に金をつぎ込み、家庭崩壊した恨みをはらす犯行だと分かりました。
二度と再び、今回のような凶行が行われないように祈っています。
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