BA.5の感染力症状は?ワクチンの効果はある?BA.4やオミクロンとの違い

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新型コロナの全国の新規感染者数が6月22日に1万7182人でしたが、7月16日に11万675人になり、6倍超に増加し第7波に突入しています。

新型コロナの感染拡大の理由を、専門家は感染力の強い「BA.5」への置き換わりによると指摘します。

BA.5の感染力、症状、ワクチンの効果などについて調べました。

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BA.5の感染力症状は?ワクチンの効果はある?

筑波大学客員教授の徳田安春医師は、「BA.5」が免疫をすり抜ける性質をあげ、ワクチン接種していても感染すると警告します。

7~8月は、かなり厳しい感染拡大が予測され、重症者が少なくても軽症者が大量にでれば結果として医療崩壊につながると強調します。

二木芳人昭和大学教授は、現状について「(海外ではオミクロン株の重症者が少ない)状況のなかで経済活動を回していることもあって、(日本では)オミクロン株に対する警戒感が低下していた。それに伴う基本的な感染対策のゆるみがあった」と述べました。

6月1日から空港の水際対策を緩和した結果、外国から「BA.5」の流入を加速させた。

二木教授は「新たな変異ウイルスが南アフリカやヨーロッパで広がってきていることは、わかっていた。アメリカでも一気に置き換わりが進んでいたことは、明らかだったにもかかわらず、日本の水際対策は一気に規制を緩め過ぎた。ゲノム解析など厳格な調査をして、規制を強めるのか、緩めるのか。そのタイミングを見極めていく必要がある」と警告しています。

「BA.5」の感染力

「BA.5」は、ワクチン接種しても、すり抜けて感染する可能性があり、ワクチン接種による感染抑制が低下します。ただし、ワクチン接種は、「BA.5」による重症化リスクを低くする効果がある。

東京大学医科研究所の佐藤佳教授らが動物を使って研究した結果、「BA.5」は肺で増えやすい特徴が見られた。「BA.5」は、従来のウイルスより「重症化リスクが高い可能性がある」と語っています。

いまのところ「BA.5」による重症者や死亡者は低い水準にあるため、岸田文雄首相は「現時点では行動制限をすることは考えていない」と表明した。

二木教授は「重症者数が増加してから慌てるのでは、これまでと同じことの繰り返しだ」と指摘し、さらに「行動規制を考える必要はあるものの、従来のような飲食店の営業時間短縮やアルコールの提供禁止などには科学的根拠がない」と強調しています。

「BA.5」の症状

「BA.5」の症状は、BA.1、BA.2とほとんど変わりません。

従来の新型コロナウイルスと比較して、オミクロン株に代わってから鼻水やのどの痛みなどが増えています。嗅覚・味覚の異常は減っています。

フランス衛生局の調査では、BA.5感染者288人の症状は、だるさ76%、咳58%、熱58%、頭痛52%、鼻水50%などでした。

BA.5は症状が続く期間が7日間と長く、BA.1の4日間と比べると3日長くなった。

イギリスの調査では鼻水66%、のどの痛み65%、頭痛64%、咳63%、だるさ62%、くしゃみ53%、声のかすれ44%、発熱31%などでした。

重症化については、データが少なく、現時点では結論は出ていません。

BA.5に対するワクチンの効果

厚生労働省の専門家会合で「BA.5」の発症予防に、ワクチン接種の効果は低いと報告された。

京都大学の西浦博教授が、ファイザーワクチンの「BA.5」に対する発症予防効果を推定し、2回目接種の6か月後で11.4%、3回目接種の2週後で48.5%と低い値でした。

脇田隆字座長は「マスク着用や手洗い、部屋の換気といった感染対策の徹底が重要だ。ワクチン接種とともに国や自治体は医療提供体制の整備をしっかり進めてほしい」と訴えた。

ワクチン接種は重症化予防には効果があるので、対象者はワクチン接種することを勧めている。

BA.4やオミクロンとの違い

第6波ではオミクロン株はBA.1でした。4月から5月にかけて感染拡大したのはBA.2でした。

現在はBA.5が日本国内で感染拡大しています。東京都では7月中旬の感染者の半分以上がBA.5による感染です。8月第1週にはBA.5が100%になると予測されています。

オミクロン株BA.5とは

BA.5は、2022年2月に南アフリカ共和国から報告され、春ごろから世界各地で感染拡大し、日本国内では7月から急拡大しているオミクロン株の変異株です。

オミクロン株BA.4とBA.5の違い

BA.4は、BA.5と同じころに南アフリカから報告され、BA.4とBA.5は共通する変異が多く、南アフリカで同時期に流行したため、一緒に解析されることが多い。

BA.4よりBA.5のほうの感染力が強いと見られ、各国でBA.5が主流になりつつあります。

米国では2022年4月中旬からBA.4とBA.5が増え始めました。7月3~9日の週にはBA.5が65.0%、BA.4が16.3%になり、差が広がっています。

日本国内では、BA.5による第7波に突入しています。国立感染症研究所は、8月第1週には、新型コロナのほぼ100%がBA.5に置き換わると推定している。

東京都健康安全研究センターでは、5月24日~30日の週にBA.5が初めて検出され、7月14日では56.4%になった。BA.5の感染力の強いことが分かる。BA.5はBA.2より1.3倍速く広がると推定している。

まとめ

今回は第7波を起こしているBA.5について調べました。オミクロン株の変位種の中で感染力が強い変異株であることが分かりました。

BA.5はワクチンをすり抜ける性質があり、ワクチンの感染予防効果は低くなります。重症化を抑制する効果はあることが分かりました。

新型コロナが収束することを祈っています。

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