安倍元首相の殺害事件に関して、旧統一教会の元幹部が会見し教団を批判しました。それに対し、韓国の教団幹部は「話は一つも正しくない」と反論した。
韓国の旧統一教会でNo.2だった郭錠煥(カク・ジョンファン)氏は会見で「(献金集めに傾倒する教団を)正しい道から外れている」と批判しました。
それを受けて、韓国の教団本部の広報担当者は「話は一つも正しくなく、理にかなっていない」と反論した。
統一教会と政治の関係とは摘発できない理由について調べました。



統一教会と政治の関係とは摘発できない理由
統一教会と政治の関係では、いろんな報道がされています。
井上義行議員は統一教会の集会に参加し選挙の協力で当選した
7月6日に、統一教会の関係団体が集会を開いたときに、壇上に、その後の2022年参議院議員選挙で当選した井上義行がいた。
井上義行「わたしは普通の政治家とは違うんです!」と言うと、教団関係者が「うちの教会、うちの組織も、たくさんの問題があります。この問題を支援してくださる方が、井上義行先生でございます! 井上先生は、もうすでに食口(信者)になりました。私は大好きになりました! 戦いをするならば、必ず勝たないといけない。勝つことが善であり、負けることは悪でございまーす!」と語りました。
その2日後の7月8日、安倍元首相が山上徹也容疑者の銃弾で死亡しました。井上義行氏は第1次安倍政権で総理秘書官を務めました。
6月2日のYouTube「井上よしゆき君を激励する会」の映像には安倍元首相も登場しました。
井上義行は「news zero」の取材に対し、教団との関係を「『世界平和統一家庭連合』では、信徒ではなく、井上よしゆきが政策として掲げている6つの国づくり、これに賛同をえられる『賛同会員』になっています。なお、賛同会員として会費や寄付の提示は受けておらず、また、井上よしゆきからも行っておりません」と語っています。
7月19日、自民党の青山繁晴参議院議員が統一教会と自民党の関係を語っています。
青山繁晴議員「(参院選前に)良心的な議員がわたしにこう語りました。『所属する派閥の長から(旧)統一教会の選挙の支援を受けるようにと指示されたが、断った。そのため派閥の長は、その分の票を別の議員に割り振ったようだ』」と語っています。
さらに青山議員は「わたしがこの派閥の長に、事実関係を問うたところ、『各業界団体の票だけでは足りない議員については、(旧)統一教会が認めてくれれば、その票を割り振ることがある』との率直な答えがありました」と自民党と統一教会の関係を述べました。
国民民主党の玉木代表は、統一教会が発行する「世界日報社」から寄付を受けていた。
国民民主党の玉木代表は「2016年に世界日報の元社長さんから、2万円と1万円の寄付を私が受けていたこと、これは調べましたら事実です。適正に処理されたものですし、公開もされているので、何らやましいところはございません」と語りました。
教団は「組織的に特定の政党や政治家を支援することはない」と話していますが、実態は山口弁護士が話すように「全く事実に反しますね。 今回の選挙では『誰の支援をいたします』、個別に具体的に『あなた行ってらっしゃい』と指示を出すんですよ」となっています。
全国霊感商法対策弁護士連絡会は、政治家に教団の支援を受けないように繰り返し要望していますが、実行されていません。
旧統一教会と政治の関係
統一教会は政治との関係を「岸元首相は、私たち法人との関係というよりも、創設者(文鮮明氏・韓鶴子(ハン・ハクチャ)氏)が推進する平和運動に強く理解を示してくれた。(韓国から来た教団が)日本に根付くときに岸元首相が何か特別な計らいをしたとか、影響を与えているということはまずない」と説明しています。
統一教会は“勝共”(共産主義に勝って南北を統一する)を掲げて、日本政府に取り入った。日本政府と教団の利害が一致して、日本政府の中へ統一教会が浸透していった。
統一教会が創立したUPF(天宙平和連合)への安倍元首相のメッセージの動画が教団の宣伝として使われ、反社会活動をあおる結果になっている。
なぜ宗教法人格取り消しできないのか?
1980年以降、不当に高額な壺や印鑑を買わせる霊感商法や教団名を隠した信者の勧誘などが社会問題化しています。
2009年に「姓名鑑定を装い客の不安をあおり、高額な印鑑を売りつけた」として、教団関連の印鑑販売会社の社長が逮捕され裁判で有罪になりました。
統一教会の献金の種類として毎月の収入の10分の1を教団に献金する「十一条献金」「月例献金」「無記名献金」「礼拝献金」「祝福(結婚)の感謝献金」などがあります。
全国霊感商法対策弁護士連絡会は「借金をさせてでも献金をさせている。自己破産した信者はたくさんいる。それを白々しくしゃべることは許されない。資産がなくなった場合は『借りるだけ借りてこい』と借金させて献金させている」などと主張しています
有田芳生参院議員が7月18日のテレビ朝日系「モーニングショー」に出演し、統一教会が摘発されなかったのは「政治の力」による」と解説した。
統一教会の宗教法人格取り消しも、政治の内部に教団の影響が深く及んでいる現状では難しい。
まとめ
今回は統一教会と政治の関係について調べました。政治の内部に深く入りこんでいるので、統一教会を宗教法人取り消しにするのは難しいことが分かりました。
無理な献金をして破綻する人がいないことを祈っています。
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