2022年10月28日に第81期名人戦A級順位戦が行われた。佐藤天彦九段と永瀬拓矢王座の対局中に、佐藤天彦九段が長時間マスクを外して対戦し、警告なしに反則負けになった。
将棋佐藤九段のマスク不着用の反則負けについて調べました。
将棋佐藤九段のマスク不着用の反則負けとは?規定違反の理由なぜ一発レッド?
10月28日深夜、永瀬王座と対局中の佐藤九段が30分以上マスクを外したままで長考していた。
そのとき、対戦相手の永瀬王座が、佐藤九段がマスクを外したのを問題視して事務局に訴えた。
急遽駆け付けた鈴木連盟理事が、佐藤康光会長と協議して一発レッドの反則負けの判定を下した。
将棋連盟の規定では、「反則」の判定は立会人が行う。しかし深夜であり立会人がいなかったため、連盟理事と会長の打ち合わせが行われた。
判定に時間がかかり、永瀬王座が指摘してから1時間後に、佐藤天彦九段に「反則負け」の判定が下された。
佐藤九段が規定違反で一発レッドになった理由
日本将棋連盟は2022年2月1日から、対局中の棋士・女流棋士にマスクの着用を義務付ける臨時対局規定を実施していた。
それまでは、マスクの着用は「推奨」されていたが規定化されていなかった。
臨時対局規定では、対局中の棋士・女流棋士がマスク(原則として不織布マスク)を着用しない場合には、違反行為として反則負けになることが決められている。
ただし、健康上の理由でマスクの着用ができない場合は、連盟理事会へ事前に届け出て承認をえるとマスク不着用が認められる。
反則負けの判定は立会人が行う。立会人がいない場合は代行者が行う。
対局は午前10時にはじまり、深夜まで行われていた。最初は佐藤九段もマスク着用していたが、終盤戦に入ってからマスクを外した。
今回の佐藤九段のマスク不着用による一発レッドは、臨時対局規定の違反による。
反則負けの判定は、立会人がいないため、理事と会長が打ち合わせたため決定までに時間がかかった。
日本将棋連盟によると、マスク不着用の反則負けは今回がはじめてとのことです。
囲碁は警告を出し従わない場合に反則負けになる
囲碁の場合は、対局中にマスクをしない棋士に、立会人がマスク着用するように警告する。
警告に従わない場合に、反則負けにする規則になっている。
日本棋院では、マスクを外している棋士に警告注意することはあったが、反則負けは出ていない。
将棋連盟の規定には、反則に当たるマスクを外していた時間の規定や警告注意する規定がない。棋士は警告注意なしに、いきなり一発レッドカードをうける。
SNS上には
「会話する訳でもない将棋の対局で、「マスクしないと反則負け」というルールがケッタイなのは勿論だが、開始から13時間のところでマスク外したようだから、やはりマスクが思考の妨げになったのだろう。いきなり反則負け申し立てた相手もどうかと。 早くこんなルール無くして」
「ルールはルールだというのでしょうが、そろそろこんな馬鹿げたルールやめませんか?一言も喋らず次の手を考えているのになぜマスクがいるのか?マスク専門家の方、説明して下さい」
などのコメントがあった。
佐藤天彦棋士のプロフィール
佐藤天彦(さとう あまひこ)さんは、1988年1月16日生まれ、福岡県福岡市生まれ、中田功八段門下の将棋棋士です。
1998年9月、6級で関西奨励会入りした。中学校卒業後上京し、東京学館浦安高等学校を卒業した。東京学館浦安高等学校は千葉県浦安市にある。
2002年から三段リーグに参加し、2004年に通算2度目の次点になりフリークラスの棋士としてプロ入りできる権利を得たが、プロ入りの権利を放棄し話題になった。
中田功八段が「この歳でフリークラスに行って昇格を見据えた星勘定をするより、三段リーグで同年代のライバルたちと戦うほうがいい」と考え、奨励会残留を勧めたためと言われる。
2006年度前記リーグにおいて14勝4敗で2位になり、同年秋にプロデビューした。
2016年5月31日、名人戦第5局で羽生善治名人に勝ち、4勝1敗で史上4番目の若さで名人位を獲得し九段に昇段した。2017年、名人位を初防衛した。
佐藤天彦九段は現在34歳(2022年10月)ですが、結婚しておらず独身です。
佐藤天彦さんは結婚に関して2016年に「結婚に関しては。今は考えられません」「やはり、将棋に影響があるといけませんからね」と語っています。
佐藤天彦さんは雑誌のインタビューで、理想の女性像について「18世紀のフランスでファッションリーダーのような存在であったポンパドール夫人のように、センスが様式になるというか、美意識をしっかり持っている人がいいなと思います」と語っている。
まとめ
今回は対局中にマスクを外して、反則負けになった佐藤天彦九段について調べました。
新型コロナが収束して、マスク無しで対局できる日が早く来ることを祈っています。
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