Netflexは、2022年11月4日から月790円の広告付きネットフリックスを始めました。
これまではベーシックプランが月990円で最も安かったので、広告付きになり200円安くなった。
広告付きネットフリックスの詳細について調べました。
広告付きネットフリックスの詳細は結局どうなる?
広告付きネットフリックスの登場によって、料金は4プランになりました。
プラン 月額料金・円 画質 視聴端末数
広告付きプラン 790 HD 1台
ベーシックプラン 990 HD 1台
スタンダードプラン 1490 フルHD 2台
プレミアムプラン 1980 UHD 4K 4台
広告付きネットフリックスは、広告付きの視聴プランです。低価格で映画やドラマを鑑賞できます。広告付きはダウンロード機能が付いていない。
ネットフリックスに対応したスマートフォン、タブレット、パソコン、テレビでHD画質(最大720p)で視聴できる。
広告付きネットフリックスは、1時間に平均4~5分の広告が入ります。広告のスキップや早送りはできない。広告の一時停止はできます。
ネットフリックスを始めて利用するときは、広告付きは他のプランと同じ登録方法です。ネットフリックスメンバーは、広告付きプランへ変更できます。
ネットフリックスゲームができて広告は表示されません。
NHKの番組に広告を付けて問題になった件
ネットフリックスが、広告プランでNHKや民放のテレビ番組に広告を付けて配信したのが問題になりました。
民放連の遠藤龍之介会長は、2022年11月18日、会見で「大変唐突で進め方が非常に強引だったという印象を持っている。大変不快に思っている」と番組に広告を付けたことを批判した。
NHKの番組に広告を付けて配信し、NHKに抗議された。ネットフリックスはNHK番組への広告表示を一時的に停止した。
民放連の遠藤会長は「(民法事業者に十分な説明なしに)放送局が意図しないCMが流れるのは非常に問題だ」と語った。
ネットフリックスの広告付きへの準備が短時間で行われ、サービスの説明が、NHKや民放へ十分にされていなかった。
NHK広報は「広告が入っていること自体が問題なのではない」と語っている。
NHKは受信料で運営されているため、制限が課せられている。
今回のネットフリックスの問題点は、放送法第35条3項の1と4に抵触する可能性があることだという。
放送法第35条の内容
第35条 3号有料業務は、3号対象事業者から対価を得て実施する。
2 提供にあたっては、協会との取引関係および資本関係の有無にかかわらず、特定の事業者を不当に差別的に取り扱わない。
3 提供の求めまたは提供の求めに係る放送番組等の使用の目的・態様が次の各号のいずれかに該当するときは、提供しない。
一 協会の性格、氏名、ブランドを損なうおそれがあるとき
二 放送番組の取材、制作、編成その他の協会の業務の実施に支障があるとき
三 第三者の著作権、プライバシー、肖像権等の権利を侵害する恐れがあるとき
四 サービスの利用者に、協会が特定の商品やサービスを推奨しているとの誤認や広告収入を目的に行うサービスにあっては当該広告を協会が行うものとの誤認を生じさせるおそれがあるとき
ネットフリックスでNHKの番組に広告を付けて放送することの問題点は
・協会の性格、使命、ブランドを損なう恐れがある。
・サービスの利用者に協会が特定の商品やサービスを推奨していると誤認させる
ことである。
ネットフリックスは、今回の問題について「ネットフリックスのサービス上におけるNHK作品の広告表示について、NHKと合意しておりました。その後、改めてNHKから協議の申し入れを受け、一時的に広告表示を停止しております。なお、ネットフリックスは今後も前向きな協議を続けることを求めてまいります」とコメントしている。
視聴不可能作品も続出か?
ネットフリックスでは「広告つきベーシックプランでは、一部の映画やドラマは広告ベーシックでご覧いただけません」と説明しています。
広告付きネットフリックスで視聴できない作品は、ロックアイコンとともに表示される。
ネットフリックスは会員数減少を止めるために、月額料金を下げた広告付きネットフリックスの配信を始めた。
しかし広告付きネットフリックスで視聴不可能作品が続出すると思われる理由を調べた。
広告付きプランで視聴不可能作品が増える理由1.人気のある動画が視聴不可能作品になる。
人気のある最近作は、提供業者により広告付きネットフリックスで視聴不可能作品になる可能性がある。
広告付きプランで視聴不可能作品が増える理由2.業界への説明がなく拙速にスタートさせた。
NHK朝ドラ「半分、青い。」がCM付きで配信されてNHKが抗議した。
その後はNHKの番組がCMなしで配信されている。しかし、今後の交渉によっては、NHKの番組がCM付きプランで視聴不可能作品になる可能性がある。
広告付きプランで視聴不可能作品が増える理由3.テレビで放送できない強烈な番組がある。
ネットフリックスには「イカゲーム」「地獄が呼んでいる」などのTVでは放送できない強烈な番組がある。これらの番組は内容が過激なため、CMを出す企業を見つけにくい。
そのような番組は、広告付きプランで視聴不可能作品になることも考えられる。
広告付きプランで視聴不可能作品が増えると、広告付きプランの視聴者が減る可能性がある。
まとめ
今回は11月4日から始まった広告付きネットフリックスについて調べました。
広告付きネットフリックスで視聴不可能作品が増えると、視聴者が減る恐れのあることが分かりました。
広告付きネットフリックスの成功することを祈っています。
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