台湾有事とは?日本への影響は?中国習近平は侵攻を開始するのか?

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10月23日、中国の周近平総書記の3期目指導部が発足した。周近平総書記が共産党大会で話した「台湾統一」のための武力行使が警戒されている。

周総書記は10月16日、共産党大会の政治報告で「(台湾への武力行使を)絶対に放棄しない」と武力行使により「台湾統一」する決意を示した。

台湾有事と日本への影響について調べました。

台湾有事とは?日本への影響は?

中国共産党の党規約には「台湾の独立を断固反対し、抑え込む」と新たに書き込まれ、武力行使による台湾有事が現実化している。

日本政府関係者は「習氏が自身の最大の功績として目指すのが台湾統一だ。任期の5年以内に動くという前提で対応すべきだ」と指摘している。

周総書記の3期目指導部が周氏の側近で固められたため、武力行使による「台湾統一」が現実化している。

外務省幹部は「中国の意思決定は99%習氏の意向で決まる。指導部が変わったところで大きな変化はない」と今後の中国の動向を分析している。

中国から見た台湾の重要性

台湾は太平洋、東シナ海、南シナ海の3つの海を結ぶ位置にある。中国と台湾の間に台湾海峡があり、台湾とフィリッピンの間にバシー海峡がある。

中国から太平洋へ出るためには、台湾を囲む海峡を通過する必要があり、中国にとって台湾は戦略的に重要な位置にある。

台湾有事とは?

台湾有事とは、中国(中華人民共和国)が台湾(中華民国)へ武力行使して侵攻する緊急事態のことをいう。

中国共産党は台湾との「一つの中国」を主張していて、台湾を「核心的利益」としている。直接的軍事行動を合法化した「反国家分裂法」を2005年に成立させている。

台湾を獲得するために、中国が武力行使により侵攻する可能性が高まっている。

周近平総書記は「最大の誠意と努力で平和的な統一を堅持するが、決して武力行使を放棄せずあらゆる必要な措置をとるという選択肢を残す」と語り、武力行使により侵攻することを世界に向かって宣言した。

台湾有事における日本への影響

中国の軍事演習による日本への影響

2020年8月2日、ナンシー・ペロン米下院議長が台湾を訪問したとき、中国は軍事的報復をとる構えを見せた。

8月2日から軍事演習を開始し、実弾を使った射撃訓練を実施した。8月4日から台湾を囲んで演習を行い、弾道ミサイルを発射した。

中国が台湾周辺で軍事演習を行ったとき、日本の排他的経済水域にミサイルが落下し、日本の安全保障に影響を及ぼした。

台湾への軍事侵攻による日本への影響

中国による台湾への武力進攻が行われると、中東から日本への石油タンカーの安全な航行が出来なくなる。
石油が入ってこないと日本の生活や産業に大きな影響がある。商船の航行もできなくなり、貿易や流通に影響を及ぼす。

台湾進攻に米軍が関与すると、台湾に近い沖縄に影響がある。

米軍が沖縄から出発すると、中国軍による沖縄米軍基地への攻撃が想定され、日本領土が侵害される。中国による台湾有事は、日本の安全保障に重大な影響を及ぼす。

中国が侵攻を開始するのか?

中国の台湾進攻が早まっている。

米国の海軍作戦部長・ギルディ大将は、中国が台湾進攻する時期が想定よりさらに早まる可能性について指摘した。

現在の米国では、2024年までに台湾進攻にそなえるべきだと言われる。

2021年3月には、米国のインド太平洋軍司令官・デービッドソン海軍大将が、上院軍事委員会で台湾進攻を2027年と証言していた。

2022年になり台湾進攻の時期が更に早まり、2024年までになっった。

バイデン米大統領は、中国が台湾進攻した場合、米軍は台湾を防衛すると明言した。バイデン氏は記者会見で「もし実際に前例のない攻撃が行われれば、反撃する」と答えた。

台湾外交部はバイデン氏が「米政府の台湾に対する揺るぎない安全保障上のコミットメント」を再確認したことに謝意を表明した。

中国は1995年の台湾海峡における演習のときから武力を増強している。

1995年、台湾が李登輝総裁が母校のコーネル大学で演説するため渡米した。中国は台湾海峡で大規模な演習を行って激しく抗議した。

その当時は中国の軍事力がぜい弱で、アメリカの軍事力と大きな差があった。

しかし、その後、中国は軍事力を増強してきたので、現在ではアメリカを恐れていない。

中国は反撃を受ける可能性や台湾進攻による外交的、経済的なダメージなどを計算して、台湾進攻の時期を考えている。

中国と台湾の軍事力について

中国は兵員204万人、艦艇750隻、作戦機(爆撃機、戦闘機、攻撃機、偵察機)3030機を保有している。

台湾は兵力21.5万人、艦艇340隻、作戦機530機の軍事力で、中国から軍事力で大きな差を付けられている。

1)陸軍力は中国が圧倒的に多くの兵力を有している。

2)海・空軍力については中国が量的に多いが、質では台湾が優秀である。

3)中国は台湾を射程に収める短距離弾道ミサイルを保有している。

中国による台湾進攻のシナリオ

台湾進攻は3段階で起こると言われる。

1. 中国沿岸への中国軍の集結

2.台湾の重要施設へのミサイル発射やサイバー攻撃

3.強襲揚陸艇による兵員の着上陸

中国は3段階の武力攻撃により「台湾統一」することを狙っている。

まとめ

今回は中国の武力行使による「台湾統一」について調べました。

中国の台湾への武力行使の時期が早まっていて、日本への影響の多いことが分かった。

中国の武力行使による台湾進攻が起こらないことを祈っています。

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