警視庁がガーシー議員の関係先へ、2023年1月12日に家宅捜査を行いました。
家宅捜査を受けたのは動画投稿サイトの収益を管理している会社の前代表と現代表の関係先でした。
ガーシー議員関係先へ警察の家宅捜査、帰国後逮捕の可能性について調べました。
ガーシー議員関係先へ警察の家宅捜索へ帰国後逮捕の可能性は?
ガーシー議員に暴露された複数の有名人が、脅迫や名誉棄損の被害を警視庁に提出しています。
ガーシー議員は、暴露した有名人からの反撃を恐れてドバイに逃げています。ガーシー議員にかけられている容疑は、暴力行為等処罰法違反(常習的脅迫)と名誉棄損などです。
家宅捜査を受けたのは、ガーシーぎいんが動画投稿で得た収益を管理する「合同管理会社」の関係先です。
東京都新宿区にある合同会社の代表をしている男性宅は東京都杉並区にあります。
政治ジャーナリストは「ガーシー議員は当選する前から不逮捕特権を得るために国会議員になりたいと話していました。それもあって今月の通常国会中に帰国するつもりのようで、逮捕されない可能性もあります」と、逮捕されないために国会議員になりたいと思っていました。
NHK党の立花孝志党首は、警視庁がガーシー議員の関係先を家宅捜査した件で、1月12日に緊急会見を開きました。
立花党首は1月10日にガーシー議員と電話で話し合っていました。ガーシー議員は3月に帰国すると話しているようです。
立花党首は「彼を国会議員として立候補を呼びかけ、議員になってもらった原因、一番ぼくにあると思っていて、日本に帰ってきてなんらかの危害を及ぼされる可能性があることについては、そこは心配している」と語りました。
さらに立花党首は「ガーシーのことを考えると、警察から事情を聞きたいと言われ、逃げ続けるのはどうなんだろうと」ガーシーの帰国に賛成し、続けて「実刑になることはないと思っているので、日本に戻って償う罪があるのであれば、しっかりと司法の判断を受けた上で、議員の仕事も並行してやってほしい」と、逮捕・起訴は免れるとの見解を示しています。
ガーシー議員は逮捕されないと立花党首が考えているのは、国会議員の逮捕に関して国会法第33条があり、国会開催中は逮捕されない不逮捕特権が決められています。
国会法第33条の例外は
1. 所属する参議院が認めれば逮捕できる。
2. 現行犯逮捕はできる。
があり、帰国後に例外で逮捕される可能性はあります。
ガーシー議員が逮捕・起訴されると、参議院に辞職勧告決議案が提出される可能性がありますが、法的強制力はないので議員の身分は持ち続けることができます。
元特捜部主任検事の前田恒彦氏は「警察の動きを見ると、より重い常習的脅迫罪を適用するなど、この種の事件にしてはかなり積極的に見えますので、検察とも協議し、会期中に逮捕許諾請求をしても参議院で許諾されると想定し、立件を視野に捜査を進めているのではないでしょうか」とコメントしています。
元検事で弁護士の若狭勝氏は「暴力行為等処罰法違反(常習的脅迫)の疑いがかけられているそうですが、常習的脅迫というのは3か月以上5年以下の懲役が課せられ、3年以下の懲役もしくは禁錮または50万円以下 の罰金という名誉毀損に比べてはるかに重い」と、ガーシー議員にかけられる容疑は重いと語っています。
国会会期中でも、警視庁がガーシー議員を逮捕するかもしれません。
立花党首は「ガーシーがやりたいようにするというのを尊重、意向に従って対応していきたい」と、ガーシー議員が逮捕・起訴後も議員の身分でいるのを認めるようです。
カネの動きも怪しいか?
ガーシー議員は、有名人の裏話を動画で投稿し、暴露系YouTuberとして注目されています。
2022年7月の参議院議員選挙にNHK党から比例区で出馬して初当選しました。
参議院議員になった後も、「不当に逮捕される恐れがある」と主張して、アラブ首長国連邦(UAE)のドバイから帰国せず国会に出席していません。
家宅捜査の背景について、脅迫の容疑の他に、ガーシーの金回りも調べたと言われています。動画の収益を管理する会社の納税など、金の動きも怪しいと思われています。
2022年9月から始めた有料サロン「GASYLE(ガシル)」では、月額3980円の高額な価格設定になっているにも関わらず、システムがお粗末でクレジット番号や個人情報の管理が適切か心配されています。
贈収賄事件、詐欺事件、不正融資・横領などの金の流れを捜査する警視庁の捜査2課も家宅捜査に加わっていました。
弁護士の若狭勝氏は「刑事事件においては常に余罪を意識しながら家宅捜索が行われます。動画の収益を管理する会社にガサ入れし、お金に関する犯罪捜査に長けた捜査2課も加わっているということは、カネの動きに関する容疑も視野に入れている可能性があります」と、カネの動きも調査対象になっていると語っています。
ガーシー議員は1月12日の配信で、3月上旬に帰国することを宣言し、「たかが名誉棄損」と、カネの動きに関する捜査については語っていませんでした。
まとめ
今回は暴力行為等処罰法違反(常習的脅迫)とカネの動きを調べるため、警視庁による関係先の家宅捜査を受けたガーシー議員について調べました。
ガーシー議員が、帰国して適正な処罰を受けることを祈っています。
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